外国人雇用において適切な人権意識を学ぶ会2024.8.27
事業名:若手後継者育成事業 女性経営者公開講演会 担当仙台女性会
「ダイバーシィティ経営実践のための異文化理解~絵本で知る、イランの女性の物語」
講師:大野 愛帝恵(オオノ アティエ)氏
ファシリテーター:浮ケ谷美穂氏
会場:ホシヤマ珈琲店アエル店
当日は宮城県女連の事業ということで、石巻や気仙沼、塩釜、古川、白石の各単会の皆様も集まり少し緊張感のある華やかな現場でした。
講師の大野さんは現在東京でタレント活動もしながら英会話教室も行っているとても素敵な女性で、緊張感漂う会場を柔らかく和やかに包み込んでくれました。
でもその空気も一変、実際ご自身の写真を見せてくださりながら話されたこれまでの自国での生い立ちや生活などはとても驚くものでした。
戦争や宗教、古き文化の悪しき習慣などいまだ変わらぬままその被害にあうのは女性が多いということ。
そして近年ニュースで取り上げられた「イラン人女性のヒジャブをめぐる拘束・急死事件」
この出来事をきっかけに大野さんと娘のリリアナさんは全世界の人に知ってもらうための活動を始めます。
ニュースを見て悲しみ涙する大野さんを見たリリアナさんは「自由」について考えるようになり、それを絵にして大野さんにプレゼントしたというきっかけからお二人の活動はスタートしました。
素敵な話のように見える反面、絵本にするまでもやはり「人権意識と差別」の壁が何度も何度もあったそうで、その話を聞いているときが一番胸に来るものがありました。
同行していたリリアナさんは、自分が描いた絵本「ここにあったよ 自由と幸せ」を朗読してくれました。
近年、外国人雇用は日本でも増えてきています。
文化や習慣の違いを理解していないと、トラブルになったり、場合によっては法に触れてしまうこともあります。
少しずつお互いの文化を理解すること、尊重すること、新たな文化を生み出すこと。
これがダイバーシィティ経営において大事な入り口となるのだと感じました。
参加:49名(うち仙台19名)
寄稿:ダイバーシィティ委員会 株式会社アールプラス 代表取締役 中田いくみ