座談会/CROSS TALK 2023

●プロフィール
会 長/医療法人社団 裕歯会 理事 猪股 佳子氏
副会長/株式会社イトオン 取締役 伊勢 千佳子氏
副会長/株式会社ユーメディア 取締役 今野 彩子氏
副会長/株式会社本田土地建物 取締役 本田 直子氏
副会長/東洋ワーク株式会社 東京支店 マネージャー 横山 輝子氏

一人ひとりが自分らしく輝き、活躍できる場所

 猪股会長(以下:猪股):仙台商工会議所女性会は、それぞれの会員が本業に向き合いながら女性会でも活躍しています。女性会での経験と本業での経験が相互に影響し合うことで一人ひとりの輝きが増し、団体のパワーも増しているように思います。

私自身は、地域の子育て支援をしたいという思いから、事業所内保育所を経営していますが、女性会の活動や皆さんとの会話から、本業に役立つヒントをもらうこともたくさんあります。

 伊勢副会長(以下:伊勢):私は社外でのステップアップの機会として、まずは仙台商工会議所の青年部に入会し、青年部を卒業した後に女性会に入会しました。会社でも未経験の分野を自分で切り拓きながらキャリアを積んできたのですが、女性会の活動を通して得られた機会や出会いがきっかけで、今も新たなチャレンジに繋がっています。よい刺激を貰っていると感じますね。

今野副会長(以下:今野):私は会社ではコーポレート部門の責任者をしています。ですが、その分野だけで留まってはいけないという思いもあって、現在は子育て女性のキャリアを支援する新規事業の立ち上げに取り組んでいます。女性会には、先立ってさまざまなチャレンジをしている先輩方がいらっしゃるので、その姿から勇気や学びをいただくことが多いです。

本田副会長(以下;本田):私はまさしく子育てでキャリアを中断していた時期が長かったんです。子育てが一段落したタイミングで会社に復帰し、その後、女性会に入会しました。最初こそ不安はあったものの、会報誌「たばね」の制作では、当時の本業だった印刷業の経験も活かすことができました。現在も女性会の広報チームを担当していますが、そこにも両方の経験が影響していると思います。

 横山副会長(以下:横山):私の場合は、会社として力を入れている取り組みと女性会の活動がリンクしているので、それぞれを繋げて考えていきたいと思っています。私が所属しているのは人材派遣をメインとした会社で、社会貢献や障がい者雇用にも力を入れているんです。女性会でも社会貢献委員会を担当しているので、関連した取り組みが出来ればという希望も持っています。

「笑顔溢れる女性会」を目指して

猪股: 2022年10月から女性会の体制が変わり、新たに「笑顔溢れる女性会」をキーワードとして掲げました。新体制での活動はまだ始まったばかりですが、今の女性会にはこれまで以上にここでの活動へ意欲的にコミットしようという方々が集まっていますよね。とても良い意識の変化だと感じています。

横山:活動のベースとなる委員会の枠組みも新しくなりましたが、皆さん、すごく活気に溢れていますよね。よいスタートが切れると期待しています。私が担当する社会貢献委員会は、今回のタイミングで新しくできた委員会ですが、社会貢献への思いを強く持ったメンバーが揃っています。1回きりでなく、継続的に取り組める活動にしていきたいです。

 伊勢:私が担当するビジネスデザイン委員会では、会員間の交流を深めながら新しいビジネスの形や仕組みを「知る、見る」活動を実施します。皆さんのビジネスや暮らしにプラスの刺激を受け取っていただけると嬉しいです。「ビジネス」という響きに身構えてしまうところもあるようですが、女性にとってのビジネスがより身近になるような、一般の方にも開かれた場も作っていけるとよいと思います。

今野:私はダイバーシティ委員会を担当しています。「ダイバーシティ」という概念は分かりにくい部分もあると思いますが、あえて緩やかに捉えて、多様性を価値として高めていく委員会です。比較的、若いメンバーが集まっているので、若手の皆さんが発言しやすく、そして、やりたいことを実現できる場にしたいですね。

 本田:もっと女性会の活動を知っていただくために、新たに広報チームもできました。これまで総務・広報委員会で制作してきた女性会の広報誌「たばね」を、皆さんが想いを持って活動してきたことを記録としてしっかりと残すためのツールとして育てていこうと思っています。次の活動に繋げるための新しい広報の形を考えていきたいです。

 猪股:2021年の女性会60周年の記念誌製作にも、会員の皆さんが積極的に参加してくれましたね。そのおかげでとてもクオリティの高いものになりましたし、皆さんの「たばね」に対する見方が変わってきているように感じます。

交流によって生まれる、前に進む力

本田:私は、皆で意見や情報を共有・確認した上で、それぞれが納得した状態で企画や事業を進められる新体制だと感じています。業種や年齢もさまざまですが、皆さんがフラットに発言できる環境が女性会にはあります。たくさん意見が出るからこそ、スマートな話し合いができるスキルも身に着けていけたらと思います。

横山:意見をどのようにまとめて実現していくかは、私たち役員の役割でもありますね。協力し合いながら、たくさんのアイデアを実現できる組織にしていきたいです。

 今野:今回、皆さんとお話していて、あらためて女性のキャリアに対する関心の高さを実感しました。委員会活動にもそのエッセンスを入れて、女性会・本業両方のプラスにしていきたいです。

 伊勢:キャリア形成は重要な課題ですよね。女性会の会員はもちろんですが、仙台で働く女性の皆さんの力にもなれる活動をしたいと思いました。

やはり、こうして顔を合わせて話していると、これまで知らなかった一面が見えたり、新しいアイデアが生まれたりしますね。やはり交流は大切だと感じました。

 猪股:そうですね。「笑顔溢れる女性会」にしていくためにも交流は欠かせないものだと思います。コロナ禍で多くの制限があり、これまでブレーキをかけてしまっていましたが、あらためてその大切さに気付かされました。世の中の動きも変わってきているので、今後はさらに交流を密にしていきたいです。活動にコミットしようという思いが深まると、自然と交流も密になるものですから。マスクでせっかくの笑顔も隠れていましたし、やっと本当の意味で笑顔が溢れる時間が増えていきそうですね。活発にコミュニケーションを取りながら、さまざまな形で仙台の「未来づくり」にも貢献していけるようになると良いと思います。


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