座談会/CROSS TALK 2025

会 長/医療法人社団 裕歯会 理事 猪股 佳子氏
ダイバーシティ委員会/オーダーメイドジュエリー工房リパッティ株式会社 代表取締役 草刈 美智子氏
ビジネスデザイン委員会/株式会社マルタマ 代表取締役社長 竹田 恵理子氏
ビジネスデザイン委員会/株式会社マツウラ 代表取締役 松浦 月子氏
(進行)
副会長/株式会社本田土地建物 取締役 本田 直子氏
【多様な女性経営者が集う場所】
多様な経営者の交流が生むシナジー
本田副会長(以下:本田):女性会と一括りでいっても、本当に幅広い業種の経営者の方が集まっていますよね。簡単にみなさんのお仕事をお話いただけますか?

草刈:私は『リパッティ』というオーダーメイドジュエリー工房を経営しております。青葉区大町に店舗を構えており、オンラインショップでも販売をしております。
先日、GMOペパボ株式会社が提供するネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」が主催で、全国のECサイトの中から最も優れたショップを表彰するコンテストが行われました。
そのコンテストで、「リパッティ」が全国5万店舗以上中からカラーミーショップ大賞にノミネートしていただきました。また、ノミネートされたショップで行われる一般投票では、おかげさまで東北1位になることができました。
猪股会長(以下:猪股):本当におめでとうございます。草刈さんは石に対する愛がすごいんです。今日つけているこのブローチは、実は草刈さんにデザインしてもらって全国大会にお揃いでつけていったものなんです。
草刈:女性会のブローチは桜真珠を使用しているので女性らしさもあり、12粒の真珠が「どんなときでも支えあう」という意味を持っています。また、真ん中が空いているので、“迎え入れる・歓迎する”という思いも込めて作りました。
竹田:私は今年創業75周年を迎える「株式会社マルタマ」という会社で、宮城県内で遊技業と不動産賃貸業を営んでいます。 現在は、地域に暮らす人々のQOLを向上する、そのサポートをする企業であろうということを掲げながら、地域貢献活動などにも取り組んでいます。

また、昨年はグループ会社で介護事業にも乗り出すことができました。
私自身、昨年(2024年)の10月に社長就任したばかりなので、女性会の皆さまからも色々学ばせていただいております。
本田:社長ご就任おめでとうございます。女性会の経営者同士だと気軽にお話できることもありますよね。
竹田:皆さん本当に親切で、私にとって女性会が心の拠りどころの一つとなっています。
松浦:私は今年で創業69年になる「株式会社マツウラ」という印刷会社を経営しております。カレンダーや名刺、チラシなど紙媒体中心の印刷会社で、他にもノベルティなどへの名入れも行っております。社長に就任して9年目になりますが、私自身外回りにも行きますし、経営と現場との両立を日々頑張っていきたいと思っております。
【女性会で得る学びと経験】
一人では得られない視点と経験
草刈:私は2015年に女性企業家大賞特別賞をいただいたことがきっかけで、女性会に入れていただきました。それから子どもが生まれ、一度育児に専念するために女性会を離れていたのですが、猪股会長にお声がけをいただきまして戻ってきた形になります。
最初入会していたころは、着物じゃないといけないのでは?と思うほど敷居が高いように感じていました。しかし今戻ってきてみると、会長が新潟大会の懇親会で「スマイルダンス」を披露されていて、途端に嬉しくなったのを覚えています。
本田:居心地がぐっと良くなったわけですね。
草刈:部活のような雰囲気がありますよね。最新技術や新しいビジネスの動向を皆さんで学びあえるような機会があり、それがとても楽しいです。ナノテラスへの視察も参加させていただいたのですが、一人では体験できないような経験をさせていただき大変ありがたく感じています。
竹田:私は2024年の入会になりますが、皆さん本当にウェルカムな雰囲気で素敵な女性経営者の先輩がたくさんいらっしゃると感じました。
先程草刈さんがおっしゃっていたように、普段は経験できないような機会を与えていただき、様々な分野で活躍されている方々と繋がることができるため、自身の事業の枠を超えた、発想や世界観の広がりを感じています。
昨年は社会貢献委員会が開催していた「フードドライブ支援事業」についての講演に参加させていただきました。
フードドライブは以前から知っており寄付もしていたのですが、実際に運営されている方の生の声や活動への思いを伺い、現状や困りごとに対し、今後どう関わっていけるかという、一歩先のことが考えられるようになりました。
女性会は定期的に開催されるので、継続して繋がっていけることも魅力だなと思っております。
本田:ここ2、3年の新入会員さんたちは出席率が良いなと感じていましたが、こんな風に女性会のメリットを受けとめてくれていて嬉しいです。
松浦:私も女性会に入会して2年くらいになりますが、今年の新年会では十二単衣着付けのデモンストレーションが行われ、実際に着付けをしていただきました。昔の方はこれを一日中着ていたのかと思うと、一生に一度の貴重な経験をさせていただきました。
猪股:女性会会員の鈴木二三四さんに着付けをしていただきましたが、十二単のような着物を着付けできる方は全国でも少ないそうですよ。
松浦:さまざまな会員が集まっているからこそできることですよね。
この十二単もしかり、色々な経験ができることが本当にすごいことだと思います。働いてるとなかなかプライベートで色々なところへ行けないですが、女性会の活動は学びの場として視察事業もあるので嬉しいです。
【未来へつなぐ女性会】
次世代に向けた女性会の挑戦

松浦:前々から、女性が育児や介護などをしながらでも無理なく働ける職場を作りたいなと思っていたのですが、女性会に入ってからさらにそれを推進していこうと強く思うことができました。
社内でも様々な取り組みを行い、気が付けばここ2年間くらいで社内の男女比率が女性の方が上回るようになりました。
草刈: やはり女性としての苦労もありますし、経営者としての苦労とか悩みもあるはずで、もっと会員の皆さんのことを深く知りたいなと思います。プライベートなことはもちろん、ビジネスとしても連携していけるようにお互いの強みも知っていきたいと思います。
竹田:経営者のそれぞれの方々が普段どんな仕事をされてるか、女性会以外での活動のネットワークなどをもっと共有していけたらいいですよね。
松浦:人脈を作りたくて女性会に入会される方も多いと思います。お仕事だけじゃなく、プライベートな悩みなども、何かあったら相談できる人がいてくれるのはありがたいですよね。プロフェッショナルな人たちが集まっているので、1人ではできないことや何かを学びたいというひとにもぴったりだと思います。
竹田:新しいことにチャレンジしたいときも先に実践している方がいるので、失敗例も成功例も聞くことができてとても勉強になります。
なんでも相談できるようなこの居心地のいい雰囲気も、今までの女性会の方々が守ってきてくださったおかげだと思います。
猪股:そんな風に感じていただけて嬉しいです。
経営者だと、人に相談できないことがあったり、なかなか叱ってくれる人もいなかったりして。女性会は皆さん経営者なので、経営者目線でお話してくれる内容はとても示唆に富んでいて共感できることが多く、心地よく感じられますよね。
先輩たちが作り上げてきた女性会を、今後もアップデートしていきたいです。


「共に学び合い、高め合う仲間とともに、次のステージへ進みませんか?」

今回座談会を実施した「Aスタジオ福沢町」も女性会の会員である村上ゆかりさんが代表を務める株式会社アークイメージギャラリーが運営されています。一棟貸のレンタルキッチン&ハウススペースで、お仲間内での食事会やアットホームなセミナー、少人数での結婚パーティー、プロ·アマ問わずの撮影や映像制作、展示販売会など、自由な用途でご利用頂ける空間です。大画面モニター等のご用意もあり、お食事のご提供も可能です。
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取材日:2025年4月